現在時制(4)
「時や条件を表す副詞節」中の現在時制
「時や条件を表す副詞節」中においては「未来のこと」も現在時制で表す、という例文です。
I will not be at home when you come back in the evening.
あなたが夜帰宅する時には私は家にいないわよ。
「だから晩ご飯は自分でなんとかしてね」という状況のつもりなのですが、例文の意味はさておき、you come back のところは、
時間的には未来のことです。しかし、未来であるにもかかわらず when に続く S+V なので、will を使ってはいけないのです。
I will not be at home when you will come back in the evening.
when~は「~する時」という意味ですから「時」を表す接続詞ですね。その中身が未来のことを表しているのですが、この場合は現在形を使わなければいけないのです。例文のyou come backのcomeは現在形です。主語がyouだから形は同じですが「原形」ではありませんので注意してください。次の例文です。
He will not go to school if it rains tomorrow.
もし明日雨が降れば彼は学校に行かないでしょう。
ここではif(もしも)は「条件」を表す接続詞となります。そこでその中が未来のことの場合willは使えないのです。
(×)He will not go to school if it will rain tomorrow.(×)
時や条件を導く接続詞
では具体的にどんな接続詞が「時」や「条件」をあらわすのでしょうか。詳しいことは「接続詞」の単元で学習するとして、ここでは未来形をつい使ってしまいそうな接続詞をご紹介します。
「時」をあらわす接続詞
when~(~する時), after~(~した後), before~(~する前), till[until]~(~するまで),as soon as~(~するとすぐ),as long as~(~する間)
They will employ her as soon as she turns 20.
彼らは彼女が20歳になったらすぐに彼女を雇うだろう。
(×)They will employ her as soon as she will turn 20.(×)
彼女が20歳になるのはまだ先のようですが、ここでwill turnとはしてはいけない、というのがルールなのです。
「条件」をあらわす接続詞
「条件」というのは「もし~なら」という意味ですね。時をあらわす接続詞ほど多くはありませんがいくつか重要なものがあります。詳しくは「接続詞」の単元を見てください。ここでは
そのうちのいくつかを挙げます。
if~(もし~なら),unless~(~でないかぎり),provided~(もし~なら),
providing~(もし~なら)
If the next teacher is worse, I will make my child study at home.
もし次の先生がもっと悪かったら、私は子供を家で勉強させる。