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時制

現在時制(2)

現在時制の意味

  現在時制は、「現在」と言っているのでもちろん「現在」にかかわることを表します。ただ、ちょっと話が複雑なのは「現在」という名前にもかかわらず、「現在だけ」に当てはまるようなことを(基本的には)表さない、ということです。「え?」と驚かれるかもしれませんが、現在時制についてはそう考えている方が「より正確」です。
  では現在時制は何をあらわすのか???
  
  それはね!
  
  ヒ・ミ・ツ!
  
  
  ではありません。
  現在時制が表すのは、実は「現在を一部に含みながら、過去、さらには未来にも当てはまること」、言い換えれば「いつでも当てはまるようなこと」を表すのです。
  それでは具体的に見ていきましょう。
  現在時制が表す内容は一般的には以下のようにまとめられています。

現在の習慣的な行為・動作

She always reads a newspaper in the bathtub.
彼女はいつも浴槽で新聞を読む。
 
  彼女の「習慣」ですから、今だけに当てはまることではありませんね。今を中心として過去、そしておそらく(習慣が変わるまでは)未来にも当てはまることだと言えると思います。

現在の(持続的な)状態

The old man lives in a very old Japanese house alone.
その老人は非常に古い日本家屋に一人で住んでいる。
 
  「住んでいる」というのは習慣とは違うのでしょうが、習慣と共通する要素として、今を含みながら過去から未来へと一定の期間持続しそうである、という性質を持っていますね。

一般的事実・不変の真理

Oil floats on water. 油は水に浮く。
 
  この例文は現在時制の説明によく使われるものです。「不変の真理」などと説明されています。油が水に浮くという事実も、以前からそうでしょうし、今もそうでしょうし、これからもずっとそうであろう、ということが断定できるので、「いつでも当てはまること」という意味では、「習慣」や「現在の状態」と同じです。
  同じような意味で、
The earth goes around the sun.
太陽は地球の周りを回る。
 
というのもあります。

現在時制で少し「おや?」と思えるような用法としては、次ページで扱う「未来の用法」があります。 現在時制なのに「未来」のことを言っている、というのは面白いと思いませんか。