未来時制
未来時制とは
未来を表す表現として代表的なものは will という助動詞です。助動詞なのでwillの後には動詞の原形が来ます。また、他の助動詞と同様、いくつかの意味があるのですが、未来に関しては普通、次の2つの意味があると紹介されています。
一つは「意志が入った未来」で「~するつもり」というような意味。これは「意志未来」と呼ばれています。
もう一つは意志に関係なく起こる未来です。「~だろう」とか「~でしょう」というような訳し方をよくします。
意志未来・・・I will buy that expensive bicycle next week.
(来週あの高価な自転車を買うぞ。)
単純未来・・・I will be sixteen years old next year.
(私は来年16歳になります。)
未来の表現には他に be going to -- というのもあります。これは「近接未来」と呼ばれることがあります。それはこの表現がよく比較的近い未来のことを扱うために用いられるからです。
これにも「意志未来」と「単純未来」があります。
意志未来・・・I am going to buy that expensive bicycle next week.
(来週あの高価な自転車を買うぞ。)
単純未来・・・It's going to rain any time.
(いまにも雨が降りそうだ。)
be going to --の be goingという部分は、よく見ると進行形です。ですから be going to --を使って表す未来は進行形の意味を含んでおり、そこで言おうとしている未来の出来事に向かって何らかのことが既に何かが始まっている、あるいはたとえ事実としては始まっていないとしても、話者の気持ちとしてはそんな感じがする、という状況で使われます。さきほどの単純未来の文でも、
It's going to rain any time.
という表現は、実際に「雨が降る」ということの兆候が現に目に見えるという場合に使われるというのが普通です。かなり曇っている、という状況がある、というようなことです。
「意志未来」にしても、既にそのことが始まっているつまり「前もって考えられていた意志」の場合に使われます。逆に言えば be going to --は「その場で思いついた意志」については使われないという特徴があります。
"Oh, you don't have any money with you now? OK.I will lend some money to you."
(今お金持ってないの?じゃぁ貸してあげる)
こういう場合、相手がお金を持っていないことに気づいて「じゃあ、貸してあげる」という「その場で思いついた意志」であるため、be going to -- では不自然です。