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動名詞

慣用表現

動名詞の慣用表現

  動名詞は重要な慣用表現の多いことが一つの特徴です。

It is of no use [good] - ing ( 〜 しても無駄である。)

It is of no use trying to swim where there is no water.
(水のないところで泳ごうとしても無駄である。)
use も good もどちらも使えます。Itは形式主語だと考えられます。本当の主語が -ing の動名詞ということでいいのではないでしょうか。この構文は、
There is no use ---ingというふうにも使われます。  

There is no - ing ( 〜 することはできない)

There is no walking to Beijing from Tokyo.
(東京から北京まで歩くことはできない。)
この構文の特徴は、一般的に「誰がやってもできない」ことを述べるために使われる構文であるということです。「個人的に〜できない」という時には使いません。
(×)There was no singing well for him.(×)
(彼はうまく歌えなかった。)
というような個人的な話には使わないのです。ときどきそこを間違える高校生がいます。
 


Would you mind - ing? ( 〜 していただけませんか)

Would you mind opening the window?
(窓を開けていただけませんか)
  この表現は注意が必要です。というのが mind のもともとの意味が「〜を嫌がる」という意味だからです。したがって、この英文を直訳すると、「あなたは窓を開けることを嫌がりますか」ということになります。そこで答え方が大切になってきます。「窓を開けていただけませんか」とこの言い方で依頼を受けた場合に、「いいですよ〜」という返事は英語では「嫌がっていないよ〜」という形にしなければいけません。そこで「いいですよ〜」は
Not at all.
(全然嫌がってないよ〜)とか、
Certainly not.
(もちろんイヤではありません)
というような形にしなければならないのです。
「いいですよ」の意味でもしも
Yes, of course.
と答えてしまうと、「もちろん、イヤだよ〜」ということになって、窓なんか開けないよ〜、という意味になるので要注意です。
 

feel like - ing (〜 したい気がする)

I feel like dancing now.
(なんだか踊りたいような気がする〜。)
  「〜したい」という欲望はいろんな対象についていろんなレベルで誰しも抱くものですが、この feel like 〜 ing は、今それをしたいような気分であって、それをしたら楽しいだろうなぁとと思えるような感じの欲望です。
 

be worth - ing (〜 する価値がある)

The movie is worth seeing in the theaters.
(その映画は映画館に行って見る価値があるよ。)
  この worth という単語ですが、「〜する価値がある」という意味で、形容詞のように感じられますが、辞書では「前置詞」と分類しているものが多いと思います。前置詞ということは後ろに名詞が来るということです。〜ingは「動名詞」という名詞の一種ですが、普通の名詞もとれます。 The movie is worth the ticket price.
(その映画はチケット代の価値はある。)  

on - ing (〜 するとすぐ)


On seeing me, she exclaimed,"What a handsome man you are!"
(私を見たとたん彼女は「なんという美男子!」と大きな声で言った。)
  こんなふうに言われることが私の夢です・・・・・。
というのは置いといて、 on 〜 という言葉はよく「〜の上に」と訳されますが根本的には「接触」を意味します。ですから、
There is a fly on the ceiling.
(天井に蝿がとまっている。)
という場合にも on が使えます。 この構文では seeing me という出来事と she exclaimed という出来事が「時間的に接触している」と言えるのです。  

in - ing (〜 する時には)

In crossing that street, you have to be very about deer.
(その通りを渡る時には、鹿に注意しなければなりません。)
in のイメージは「〜の中に」という日本語で表せるイメージそのままでいいと思います。普通は「場所」に関わるイメージなのかもしれませんが、この構文では場所ではなく『「(時)」の中に』というイメージです。例文では 「cross している最中に」という感じでしょうか。  


for the purpose of - ing (〜 する目的で)


School exists for the purpose of educationg the people.
(学校制度は国民を教育するために存在する。)
  目的を表現する言い方としては to 〜 があり、その方が簡単でいいのですが、この構文のような、やや長めの表現もあるということです。
  例文は、
School exists to educate the people.
としても意味の違いを感じません。  

need [want] - ing (〜 される必要がある)


The watch needs reparing.
(その時計は修理が必要だ。)
  need は不定詞の方が相性がよく、例文の言い方も不定詞を使って表す方がより一般的であるように思います。
The watch needs to be repaired.
動名詞を使うときはそのまま 〜ing でしたが不定詞の場合は不定詞部分を受動態( to be repaired )にしなければいけません。  

be on the point of - ing (今にも〜しようとしている)


I was on the point of calling you.
(まさに君に電話しようとしていたところなんだよ。)
  これも、「まさに〜しようとしていた」という言い方の一つのとしてこういう言い方もある、という認識でよいのではないでしょうか。単に過去進行形でもほぼ同じことが言えます。他に同意の熟語として be about to - があります。この to は不定詞なので原形をとります。  

make a point of - ing (必ず〜することにしている)

From that moment on, he made a point of avoiding talking about the subject.
(その瞬間から、彼はその話題について話すことを避けることにした。)

It goes without saying that S' + V' ( S'+ V'は言うまでもない)


It goes without saying that you have to be in time for the meeting.
(ミーティングに遅れないようにしなければならない、ということは言うまでもありません。)  

be used [accsutomed] to - ing (〜 することに慣れている)


I'm not used to being treated like that.
(私はそのように扱われることに慣れていないのです。)
 

look forward to - ing (〜 することを楽しみにしている)


I'm looking forward to seeing you this summer.
(今年の夏にお会いすることを楽しみにしています。)
  この表現は手紙の終わりによく挨拶のように使われます。そういうときは楽しみにしているという気持ちをより生き生きと表現するために現在進行形が好まれます。しかし常に進行形にしなければならないわけではありません。  

with a view to - ing (〜 する目的で)


I tell stupid jokes with a view to making peopole around me happy.
(私は周りの人を楽しませるために馬鹿げた冗談を言うのです。)