動名詞の慣用表現(1)

   では具体的に1つ1つの慣用表現を確認していきましょう。使われている語は易しいものが多いので、その意味をしっかりと理解しながら覚えましょう。

It is no use [good] - ing ( 〜 しても無駄である。)

It is no use trying to swim where there is no water.
 
(水のないところで泳ごうとしても無駄である。)
この文の use は動詞ではなく名詞です。意味は「使い途」が近いでしょうか。語尾の発音も- z -ではなく- s -なので注意しましょう。use 以外に good も使えます。Itは形式主語だと考えられます。本当の主語が -ing の動名詞ということでいいのではないでしょうか。この構文は、
There is no use ---ingというふうにも使われます。  

There is no - ing ( 〜 することはできない)

There is no walking from Tokyo to Beijing.
(東京から北京まで歩くことはできない。)
 
この構文の特徴は、一般的に「誰がやってもできない」ことを述べるために使われる構文であるということです。「個人的に〜できない」という時には使いません。
 
(×)There was no singing well for him.(×)
(彼はうまく歌えなかった。)
 
というような個人的な話には使わないのです。ときどきそこを間違える高校生がいます。  

「動名詞」もくじ