助動詞 must の基本用法(1)
義務「〜しなければならない」
  
 You must return the rabbit to that girl.
  
 (おまえはそのウサギをあの女の子に返さなければならない。)
 
must と have to
  must が表す「義務」感は、非常に強いもので、話者自身が「それは絶対そうせねば!」と強く信じているような場合に多く用いられます。
  先の例文も、小さな女の子がぬいぐるみのウサギをかわいがっていて、その子から非情にもウサギを奪い去ってしまった悪ガキの自分の息子に対して、「そんな可哀想なことをしてはダメだ」という思いを込めて父親が言っているセリフ(のつもり)です。
 一方 must の言い換えである have to ですが、こちらはどちらかというと、「状況的に」そうしなければならない、(つまり自分の意志ではない場合が往々にしてある)というような「義務」に用いられます。
 
   I hate to say this, but I have to go back home to take in the laundry.
  
(言いにくいのですが、家に帰って洗濯物を取り入れなければならないのです。)
 
  これは、あまり好きではない男性からデートに誘われて、あまりにしつこいので一度だけつきあってあげたけれど、途中でやっぱり一緒にいるのが耐えられなくなって、一刻でも早く男性の元から去っていきたい女性のセリフのつもりです。帰るのは「自分の本意ではない」という(本当は本意ですけど)表現によって、ふられてしまっている男性の心を傷つけないようにしている表現です。(その言い方のほうがよけい傷ついたりするわけですが・・・)
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