命令文とは?

  命令文は目の前にいる、あるいは目の前にいなくても直接自分のメッセージが伝わると考えられる相手(文書の読者など)に対して、「何かをしなさい」、「何かをして欲しい」、「何かをしてください」、「お願い、してちょうだい」という意志を伝える文です。「命令」という日本語は上から下へという人間関係が想定されますが、英語の命令文はもっと幅広く、たとえば友達同士で「~してね」という感じでも使えるという点が、日本語の「命令」の意味合いと少し違うところです。英語では命令以外に「勧誘」や「依頼」「懇願」にも使えるといったところでしょうか。英語の語形としては、動詞の原形で始まるという特徴があります。
 
レッドと呼んでください。
     ↓
Call me Red.
 
窓を閉めてください。
     ↓
Close the window.
 
「~するな」と否定する場合には動詞の前にDon'tを置きます。
 
私のコンピューターに触るな。
     ↓
"Don't touch my computer."
 
  否定の副詞にはneverというものもあり、「決して~しない」という意味ですが、neverを命令文で使うと今現在の特定の行為について「~するな」というだけではなく、これからもずっとしてはいけないよ、という感じがします。
 
決して"Never"と言ってはいけない。
     ↓
"Never say 'never.'"
 
命令文にpleaseをつけると丁寧な感じになりますね。

Please take the garbage to the collection site.
    (ゴミを収集所に持っていってね。
 
pleaseを文頭に置くときはカンマはつけませんが、文尾の時は普通カンマをつけます。

Take the garbage to the collection site, please.

ゴミ出しを頼むのに、妻が夫に対してどのように言えば夫の機嫌を損ねないのか、ということはよくわかりませんが、同じ命令文であってもpleaseの位置よりも大切なのは声の調子などの「言い方」なのかもしれませんね。

 
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