ようこそ、「スッキリ!英文法.com」 へ

   近年、英文法学習に対する風当たりが強くなっており、同時に、英語を話したり聞いたりするいわゆる「オーラル活動」がどんどん重視されつつあるようです。
  私の子供が通っている小学校でも学期に何度か外国人の先生が来て、遊びのような授業が行われているようです。遊びのような楽しい雰囲気で外国語をマスターするという方法を私は否定するものではないのですが、ただ、それをするなら24時間やるべきだ、という考えです。もちろんそんなことは無理なのですが、ただ、遊びながらというのは母国語の習得と同じことですので、そういう条件でなければあまり効果がないように思うのです。
  で、文法ってどうでしょうか。
  私は、それは読み書きや、聞く話すという活動をうまくできるようになるためには、外国人である私たちにとって避けて通れないものだと思っています。
  親の仕事等で英語圏での生活を余儀なくされるような環境であれば、「言語の仕組みについての面倒な理屈」は必要ないのかもしれませんが、そうでない限りはルールについて理解してくことが、言語の運用能力を身につける、面倒だけれども確実な道なのではないかなぁと思うのです。
  仕事で英語を使っている人がご自分の英語学習歴を書かれることがあり、時々読みますが、多くの人が高校での英語の勉強がその後の英語の運用能力の土台となっているということを述べておられます。高校の勉強というとおそらく文法訳読方式というガチガチの文法中心学習が多いと思うのですが、その方法が結局は後に役に立つ英語学習法だったという意見が多いのです。(もちろん、昔はそのような学習法しか存在しなかったのでそれ以外の学習法と比べようがない、ということもあるでしょう。最近では文法を中心としない学習方法が学校現場ではいろいろと行われているようです。しかし、たぶんまだこれという形になっていないのではないでしょうか。)
  「文法なんて意味がない」、「海外に行って生活していれば自然に話せるし読めるようになる」という考えで、高校時代はほとんど英語の「勉強」をせず、卒業後、あるいは高校在学中に英語圏に渡って英語能力の習得を目指す人達が私の周辺にもいましたが、目的が「英語の習得」であるような場合はあまりうまくいかないような気がします。大抵1、2年くらいで帰ってきて、でも日常的な事柄を普通に話すようなコミュニケーション能力すら身についていないということが多いのです。私はその原因は言語面に限っていえば、文法的な理屈の部分での土台がないためではないかと勘ぐっています。
  もちろん文法だけで運用能力が高まるわけではなく、聞く、話す、書くという分野での努力も求められますが、しかし文法を蔑ろにしてはそのような力はつかないのではないかと思います。
  文法学習は本来あまり楽しいものではありません。どちらかというと覚えることが多く、苦痛に感じるものではないかと思います。
  「スッキリ!英文法.com」と銘打ったこのページは、そのあまり楽しくない文法を、出来る限り気楽に、「楽しく」解説していこうというページです。
  内容は高校生で習う英文法が中心です。
  解説の順番も高校生用の参考書にならって、文法単元順にしています。
 調べたい項目があれば左側のリストからその項目をクリックしてください。  ページ右側の「サイト内検索」も便利です。
  高校生の皆さん、あるいはあの忌々しい高校英語についてもう一度学習したいと思われている高校生以上の方々、あるいは英語大好きな中学生の人々、また早熟な小学生(ちょっと無理か)や園児の皆さん(?)が「楽しく」「気楽に」英文法を学ぶことができるようなページになってくれるといいなぁと念じています。
  このページの作成開始は2009年なのですが、始めてみると意外に時間がかかることがわかり、とてもゆっくりとした進行になると想定しています。いつごろ完成するのやら、また完成というものもないのかも知れません。よってサイト全体が常に工事中であり、「未」完成感たっぷりで「何コレ?」というページが無数にあることを予めお断りし、同時にお詫びしておきます。